更新日時:2020年8月31日
行政書士 佐久間毅
成人した日本人と外国人が出会うという意味では、学生として出会うよりも、就労中に出会うほうが確率としては高いでしょう。学生である期間は思いのほか短いですよね? そして海外で仕事中にお相手に出会うケースはかなり多いパターンと言えます。当たり前ですが、海外では多くの外国人と交流をもつことになるからです。
しかし「海外で仕事中に」・・・と一口には言っても、実際にはもっと細かなパターンに分かれます。日本人が海外の現地子会社に出向中なのか、海外の会社に現地採用されているのか、短期のビジネストリップ中に出会ったのかなどです。
以下では、海外で仕事中に外国人に出会ったケースの注意点について確認していきましょう。
①現地採用の場合は、同時帰国が難しい
②短期のビジネス出張中の場合は、互いの言語が話せないことも多い
③短期のビジネス出張中の場合は、第三国で出会うこともある
現地子会社に出向中であれ、現地採用されているのであれ、日本人がお相手の国に長期滞在しているのですから、日本人が日本に帰国する際には、夫婦同時を希望されるのは当然のことです。
しかしながら、夫婦同時帰国は、日本の会社から現地子会社へ出向しているような場合でないとなかなか厳しい戦いを強いられます。出向している場合は、帰国後の職が確保されており、かつ入社はもう何年も前の話なので、職の「安定性と継続性」も確保されています。
ところが、現地採用の場合は、一時帰国して転職活動をされた場合を除いて、帰国時には無職になることが多いです。配偶者ビザの審査は、収入の継続性と安定性に大きな力点がありますので、無職の場合はきつく、就職した直後も「継続的」とは言い難いので、慎重さが求められます。
現地採用であったかたが、どうしてもご夫婦で同時帰国されたいのであれば、事前に転職活動をして、帰国直後から働きはじめる環境を作りましょう。
日本人がお相手の国に長期滞在している場合、日本人が多少は現地の言葉を理解する環境にあると推察されますが、短期海外出張の場合は、現地の言葉を挨拶程度しか理解していないことも多いです。
お相手が現地の日系企業に勤務しているなど、お相手の側が日本語に堪能であれば問題はありませんが、お互いに相手の母語がちんぷんかんぷんの場合、コミュニケーションが成立していないのではと疑われてしまうことになりがちです。
お互いが第三国を訪問中に出会った場合は、複合的にいろいろな注意点を抱え込むことが多いです。まず、対面での交際が短くなりがちです。また、お相手の母国の訪問歴がない確率も他の出会い方よりも多いです。訪問歴がなければ、ご両親や親族に会ったことがないことが多いでしょう。さらに言語的にも、互いの母語を理解していない確率も高くなります。
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行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)
東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。